落ちこぼれと、MATLABという魔法の杖
今もそうだが、学生のときもやはり、私は落ちこぼれだった。6〜8年前の学生時代、私はMATLABを使っていた。学校を卒業してMATLABを使えなくなった瞬間、私はPCで何もできなくなった。全然プログラミングできない自分が情けなかった。学生時代にMATLABで書いた簡単なプログラムを、動かすことができなかった。
Scilabというフリーソフトを入れて使ってみたが、MATLABの完成度を思い知らされただけだった。MATLABは魔法の杖だったのだ。卒業後の仕事は、プログラミングとも理系とも関係ない。私はプログラミングや数学とは無縁のまま生活できるはずだ。
しかし、卒業後3年くらいすると虚しいような、悔しいような気持ちが、自分で「なにか」を作るモチベーションに変わり始めた。私は、Matlabのようなプラットフォームを自分で作ってみたい衝動に駆られた。やっても、質の悪い車輪の再発明しかできないだろう。しかし、少しずつでもやり始めることにした。
まず、言語を選ばなければいけない。私は、Lisp方言のSchemeを選ぶことにした。数学の関数を定義するのに、便利であるように感じたからだ。SICPを学校の授業で買わされて勉強させられたが3割も身に付いていない。しかし、他の言語はもっとわからないorz