オリンピック、競争、じゃんけん

世間では、オリンピックで盛り上がっている。話はとぶが、競争とは、そもそも何だろうか?
私は、競争とは、「特定のルールと勝敗条件が存在する状況で、2者以上が互いに勝利を目指すプロセス」と幅広く捉えている。

極端な例だと、2人でする「じゃんけん」も競争と捉えることができる。
しかし、(私の知る範囲では)プロのじゃんけん選手は存在しない。なぜ、プロのじゃんけん選手は存在しないのだろうか?なぜなら、「じゃんけんは上達しようがない、プロになりえない」と世間で思われているからだ。

ピアノコンテストやフィギュアスケートは採点者が複数いる。採点に主観が入るからだ。
じゃんけんほど古くから多くの人に知られていて、客観的にルールも明確で、勝敗も明白であるにも関わらず、競技として認められていない行為はあるのだろうか?

じゃんけんの強い人が、ありえるとすれば、以下のような人だ。

  1. 超人的な動体視力の良さと反射神経の良さで、相手の初動の筋肉の動きから相手の手を高確率で読み、後出しにならないタイミングで勝つ手を出す。
  2. (もうオカルトだが)相手の態度などから、次の相手の手を超能力的に読み取ってしまう。
  3. (完全にオカルトだが)相手の意志を支配し、相手が次に出す手を操作できる。

となれば、ちょっと怪しげな映画にじゃんけんは、ぴったりだなと思って調べた。
じゃんけんをテーマにした韓国ドラマ、観た事はないが、既にあったようだ。しかもホラー。
そういえば、カイジにも限定ジャンケンがあったことを思い出した。これも、若干ホラーだった。
しかも、カイジの限定ジャンケンはそんなオカルトではなく、ロジカルでありながら狂気じみていた。

じゃんけんは、競争の例として、極限まで単純だ。
だからこそ、この競争社会で、じゃんけんを扱ったフィクションは、すごく予言的な意味があると思う。